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夏が近いということは、キャンプシーズンが近づいてきたということです。今、キャンプが流行っていますよね。家での生活をより楽しむ方法としては、ベランダキャンプが一番人気ですが、自然の中で過ごすことを楽しむ新しい方法もありますので、今後の参考までに知っておくと良いでしょう。例えば、禅寺体験や癒しのサウナが付いた、画期的な新しいスタイルのキャンプも間もなく登場予定ですので、ぜひチェックしてみてください。

実は、伝統的な寺院での屋外体験の歴史は、1000年以上前にさかのぼります。

大泰寺は広大なスペースを利用し、他にない魅力的なキャンプスタイルを確立しました。

自然の音に耳を傾け、朝は読経の音で目覚めるという「お寺キャンプ」は、他のキャンプ場と一線を画すものです。

西日本の和歌山県にある大乗寺のお寺キャンプは、6月にオープン予定です。境内でキャンプすることが許された、日本初のキャンプ場です。1200年の歴史を持つ大泰寺の境内に4グループのキャンプサイト、5台分のRV車サイトが設置され、それぞれにコンセントが用意されています。

大乗寺のお寺キャンプでは、トイレやファイヤーピットといった通常のキャンプ設備に加え、ガイド付きの座禅による精神修養、お寺での朝の鐘つき、お寺の仏像見学、瞑想のような写経体験、僧侶による伝統的な米粉パンのブランチなど、いろいろな仏教体験を楽しむことができます。

また、川岸のテントサウナでは、リラックスしながら毒素排出できます。心ゆくまで汗をかいたら、きれいな小川がすぐそばにある穏やかな自然の中で、全てを浄化しましょう。

キャンプサイトからは、UNESCOの世界遺産である熊野古道、紀伊山地の霊場、参詣道と歴史的建造物、そして美しい自然に囲まれた遊歩道にアクセスすることが出来ます。 

テント、車、RVに関わらず、キャンパーは全員1泊3,000円でキャンプ場を借りることが出来ます。1回の予約は1泊のみとなります。また、お寺に泊まることも可能です。お寺の中にはホテルのような設備が整っており、個人の別荘のようなコテージも完備されています。

パンデミックによるストレスや日常の疲れを解消したいなら、大乗寺のお寺キャンプがお勧めです。自然の中で気持ちを新たにし、サウナで体をリフレッシュし、禅で心をオープンにしましょう。予約はウェブサイトで受け付けています。

べっ甲とは、蜂蜜のような黄色に黒褐色の斑点が入った、混色性に優れた亀の甲羅を加工したものです。江戸時代（1603〜1867年）の装身具や工芸品の素材として高い価値をもっていました。

べっ甲は、赤道付近の熱帯の海に生息するウミガメの一種、タイマイの甲羅で作られており、聖徳太子の時代である7世紀に、中国から日本に伝承されました。奈良・東大寺の正倉院には、べっ甲をあしらった工芸品や、螺鈿（らでん）と呼ばれる貝殻細工の工芸品が収められています。べっ甲は、ポルトガルやオランダの船員によって南蛮渡来の地・長崎に渡来した後、江戸時代に入り本格的な流通が始まりました。

貝殻を熱で圧着させ、厚みを出す江戸べっ甲の製法は、髪飾りや櫛、帯留めなどに用いられました。

磯貝さんは、べっ甲製品が完成するまでの工程を実演しています。貝の模様や表面の状態を見ながら、糸のこぎりでべっ甲を涙型に切り出し、雁木（がんぎ）と呼ばれる巨大なやすりで削ります。べっ甲の磨き方にも工夫を凝らし、2枚の貝に独特の光沢を持たせます。それから紐で縛り、万力で締めあげ、熱した鉄板で挟みます。

7分後には2つの甲羅が1つに固められ、素材の厚みが2倍になりました。磯貝さんは「熱さは長年の経験と勘で決めます。これを繰り返してべっ甲を作り、さまざまな形に加工するのです」と言います。続けて、布に包んだ高速円筒研磨機で磨き上げます。これで落ち着いた上品なティアドロップ型ペンダントの完成です。

貝殻の厚さは3〜5ミリ程度ですが、しっかりした手触りで、割れる心配はなさそうです。