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この火曜にはネバダ州のカジノがフル稼働となることが予想されます。ラスベガスのボイドゲーミング社は従業員の欠員を補充するため、第4回ジョブフェアを近日開催予定です。その他のラスベガスや米国内のカジノも、従業員を募集しています。
6月10日に開催されるボイドゲーミング社のジョブフェアは、この数ヶ月間で4度目となります。ラスベガス・レビュー・ジャーナルによると、次のフェアは同社のファーストフードレストランのために行われるということです。
ボイド社は、ラスベガス繁華街にあるフレモントホテル&カジノなど、ネバダ州南部に複数の施設を展開しています。
メインストリート・ステーションカジノ・ブリューイー&ホテルは、ラスベガス繁華街にあるボイド社の別の施設です。同施設は2020年3月に始まった同州のパンデミックによるロックダウン以来、閉鎖が続いていました。定員も制限されていましたが、スティーブ・シソラック州知事(民主党)は2020年6月上旬、カジノの再開を承認しました。2020年のコロナウイルス流行以来初めて、火曜には全てのカジノがフル稼働となる予定です。ただし従業員の予防接種目標に基づき、既に複数のカジノはフル稼働していました。
ボディゲーミング社の広報担当であるデビッド・ストロー氏は、ラスベガス・バレーにある同社の別のカジノも従業員を採用しているところだと述べました。「現在、雇用は最も深刻な問題のひとつとなっています。しかし幸い、弊社は良い候補者を見つけることができました」。UNLVのホスピタリティ准教授であるアマンダ・ベラルミノ氏は、人材雇用の難しさは想定内だと言います。同氏は本紙取材に対し、かつてのカジノ関係者の多くは他の仕事に就いたり、転居した可能性があると述べています。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、昨年の一時期、この地域の失業率は34.2%にも昇りました。ラスベガスの失業率は、全米の人口100万以上の都市の中で最も高い水準となっています。
しかし、今年初めに新型コロナワクチンが世界中に配られ、また景気促進の小切手も配布されたことにより、ラスベガス経済は好転し始めました。パンデミックの最中には旅行者が100万人以上減少していたマッカラン国際空港でも、利用者が増えています。
「とても良い兆候」
ベラルミーノ氏は、「南ネバダのカジノの採用活動は経済回復を意味している」と言います。「このように迅速に景気を回復できたことは、非常に勇気づけられる良い兆候です」。南ネバダの他のホテルやカジノ企業もジョブフェアを開催し、採用活動を行っています。
ゴールデン・エンターテイメント社では、特定の職種に関しては即決で採用し、500ドルの報奨金を出しています。同社は南ネバダ州において、ラスベガスのストラットホテル、カジノ、スカイポッドをはじめ、複数のPTパブやホテル&カジノを所有しています。
南部のカジノが従業員を募集
ウエストメンフィスのサウスランド・カジノ・レーシングは、従業員獲得のため、1500ドルの報奨金とディーラー向けの無料講習を提供しています。更に同リゾートは、チップが発生しない職種の従業員の賃金を時給15ドルに引き上げました。警備、飲食、清掃、プレイヤーサービスといった部門の従業員が対象となります。
アーカンソーにある3軒のカジノはいずれも最近拡大し、雇用数も増やしました。サウスランド以外のアーカンソーのカジノとしては、ホットスプリングスのオークローン・カジノ・レーシング・リゾート、パインブラフのサラセン・カジノ・リゾートなどが挙げられます。ミシシッピ州のカジノも、従業員候補を集めるためにジョブフェアを開催しています。